クチコミを頼らずに良い歯医者は見つかるか

良い歯医者の見つけ方
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もしも治療途中で転勤の辞令が出たら 

 もしもあなたが、知り合いがまったくいない街で暮らすことになったとしましょう。進学や転勤では、けっこうありうるシチュエーションですよね。そんな時、口の中に何らかのトラブルが発生したとしたら、どんな情報を元に歯医者を選べばいいのでしょうか。 

 歯医者選びでもっとも大切な情報源は口コミだと思いますが、知り合いがいないのですから次善の情報源を汲み取らねばなりません。診療所の外観、誘導看板、駐車場の混み具合、タウンページ広告、名医の紹介本などを元に判断するやり方はずっと前からありました。これらについては後日、詳しく述べますが、スマホが普及した昨今では、やはりネット検索ということになるでしょうか。 

ネット検索で歯医者を探してはいけない 

 まず申し上げたいのは、医療におけるインターネット広告は無法地帯だと言うこと。 それ、どういうこと? と思った方も多いと思います。わかりやすく言うならば、ネット以外の広告……看板やタウンページで表示できるコンテンツは法律で厳しく規制されているのです。例えば、○○学会の理事、博士号あり、元○○大教授といった肩書き、迅速かつ丁寧、絶対に痛くない、患者満足度90%以上、歯科用CT完備などというセールストークは禁じられております。表示できるのは存在広告……住所、電話番号、小児歯科や歯列矯正のような診療科の標榜、受付時間、従事する歯科医師の名前くらいでしょうか。これは、医療行為は金儲けではなく人助けだから、という建前かららしいです。 

 これに対しネットは“ほぼ”無法地帯。ほぼ、というのは厚労省がいちおうはガイドラインを設けているからなんだけど、それでも、インプラント一本10万円(これは明らかに安すぎる)、安心丁寧! アメリカで研修、最高級の機材で治療……。思わず「ホントか?」と叫びたくなようなセールストークが、きらびやかなホームページに散りばめられていて、わたしなんかにしてみたら「わあ~、ぼったくる気満々だなぁ」と思っちゃうんです。最近は、厚労省も重い腰を上げて摘発に乗り出したみたいだけど、ホームページは自分から見に行くものだから、というよくわからない理由で野放し状態が続いてきたのは間違いありません。ここでみなさん、考えていただきたいのが、このような派手なページを作っているのが、そこの歯医者ご本人なのかってことなんですよ。懸命に治療して先生でしたら、ネット環境の構築に割く時間などあるはずもなく、早い話が、その手のきらびやかなページは業者が請け負っているわけです。それも法外な価格で。そして広告にかかる莫大な費用は、治療費に上乗せされるって寸法です。 

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